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りんごはないけどサルはいる

むつ市ブランド「脇ノ沢のイノシシ」惜しまれ幕

time 2017/02/21




 

タラと並び青森県むつ市脇野沢地区の冬の味覚として親しまれてきたイノシシ肉の生産が、今冬で終了する。

飼育事業を行う同市脇野沢農業振興公社の累積赤字が拡大したため、本年度いっぱいでの事業廃止を決定。

30年以上、旧脇野沢村時代から愛された地域の名産品が惜しまれながら姿を消す。
同事業は冬場の誘客対策として1985年に当時の脇野沢村農協が始めた。

その後、村や農協などが設立した公社(当時)が担い、市町村合併を経て現在の公社に引き継がれた。

肉が特に美味となる11月から翌年3月までの冬期間を中心に、地元の民宿や商店などで取り扱われてきた。
一方、イノシシは飼育が難しい生き物である事情や、餌代などの生産コストが売上額を上回る状況もあり、公社の累積赤字は2015年度に6344万円まで達した。

市も同事業に対しての補助金打ち切りを決め、事業廃止となった。
公社は3月までに残る二十数頭のイノシシの食肉処理を終える。

精肉の在庫分は民宿など取引先から要望を聞いた上で今春以降も提供し、レトルトカレーやハンバーグなどの加工品についても当面取り扱いを続ける。

市脇野沢地区観光協会の松野裕而会長(58)は「飼育事業は始まったころは『本当に売れるのか』という声もあったが地域一丸でPRに励み、地域のブランドとして定着した。イノシシ肉がなければ冬の集客は難しかったかもしれない」と惜しんだ。
脇野沢宿泊業組合の杉浦弘樹組合長(37)=民宿「栄屋」店主=は「うちの民宿ではぼたん鍋で提供しているが、リピーターがとても多い。脇野沢の名物がなくなってしまうのは悔しい」と述べ、「新たな名物を官民協働で生み出せるような取り組みができればいいと思う」と語った。
公社の酒井一雄常務理事は「イノシシの飼育事業廃止は苦渋の決断ではあるが、そのほかの農業関連の事業などを通じて地域のために貢献していきたい」と語る。

参照:東奥日報社

 

 




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