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【青森】生演奏 もっと身近に/青森に音楽レストラン

time 2017/03/14

【青森】生演奏 もっと身近に/青森に音楽レストラン




生演奏をもっと身近に感じてほしい-。都内の老舗ライブハウスで店長をしていた青森市出身の阿部晴己さん(36)がUターン、生の演奏を聴きながら食事も楽しめる発信型音楽レストラン「Bears(ベアーズ)青森」を同市橋本1丁目にオープンした。「気取らない雰囲気で食事と音楽を楽しんでもらえたら」と話している。

4日、開店初日の夜-。20坪ほどの小さな店内は超満員だった。同市を拠点に活動するブルースバンド「BB Heads(ヘッズ)」の開演を待ちながら、客は食事やおしゃべりを楽しむ。そして開演の午後7時。「本日はお足元が悪い中、そして懐が寒い中、お越しくださりありがとうございます…」。阿部さんの前説でこけら落としライブがスタート。1時間半、エネルギッシュかつ哀切を帯びたメロディーが観客の体を突き抜けた。

食事と生演奏が同時に楽しめるベアーズは、新たな音楽の発信地として注目されている。「どんな音楽が流れているのか楽しみにしながら行ける店はなかなかないのでうれしい」と話すのは、客で市内在住の30代男性。「食事をしながら、いい音楽が耳に入る、それだけでいい日だと思える」
ライブの情報発信をレストランが担うという点も珍しい。「音楽を通じて人と人の出会いをつなげられたら。そのためには店が積極的に動かなければ」と阿部さん。今後はブルース、ジャズ、ラテン、ロックなど幅広いジャンルのライブを予定。出演者はプロからアマチュアまで制限はない。自由参加でセッションができる日も設けていく。

阿部さんが音楽に関わったのは中学生の時。兄から譲られたギターに夢中になった。青森東高校卒業後、都内で公務員をしていたが、音楽への思いを断ち切れず、5年後に退職。老舗ライブハウスの原宿「クロコダイル」と荻窪「ルースター」で働いた。2010年からはルースターの姉妹店で店長を務めた。

これまで何万回と生演奏を聴いてきたが、同じ演奏は一つもなかった。「音楽は人そのもの。言葉と同じくらい自由になれるし、言葉と同じくらい雄弁」。この感触をもっと多くの人と共有できたら-と思った時、ふるさとが思い浮かんだ。

「青森の人は一見無口だけど、心の温度は高い。ねぶた祭なんて、そのもの。言葉でうまく言えなくても、無意識のうちに音色やリズムで気持ちをやりとりしている」

開店という決断に両親をはじめ、周囲は反対した。それでも阿部さんの決心は揺るがなかった。「東京じゃない、青森から音楽を発信したいんです」

営業時間は午後6時~午前1時、月曜定休。問い合わせは阿部さん(電話090-3515-5823)へ。

参照:東奥日報社




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